近頃、リサイクルショップだけでなく、ネットオークションやフリマアプリなどでも、チャイルドシートが多く出品されるようになりました。こういった中古品を検討する場合もあるかもしれませんが、以下の点で注意が必要です。
使用の経歴は分かる?
中古品は、写真や文章だけで製品の状態を把握するのが難しい上、専門知識のない人が見た目だけで「良品」として売っている場合もあります。
たとえ使用期間が短く、きれいに見えても
・事故に遭った経歴がある
・落下や強い衝撃を受けた経歴がある
・外から見えない部分が破損している
・クッションが劣化している、損傷している
などは外見からはわからないので注意が必要です。
プラスチックの劣化は?
プラスチックは光や熱にさらされると劣化します。例えばベランダに置いてある洗濯ばさみやハンガーが劣化してボロボロになったことはないでしょうか?
チャイルドシート本体も同様です。あまり古い製品は見た目に変化はなくても、使用している期間中に車内の激しい温度変化や直射日光にさらされ続け、劣化している可能性があるので注意が必要です。
部品は全て揃っている?
インナーパッドなどのクッション類や取扱説明書など、すべて部品はそろっていますか?部品が足りないまま使用するのは危険です。
リコール品の可能性は?
リコール品であれば新品でも安全性に欠けてしまいます。
「商品名」を元に、リコール品でないか?リコール品であっても既に処置済みか?メーカーサイトで一度確認しましょう。
※シリアルナンバー(ロットナンバー、製品番号と書かれている場合もある)が必要になる場合もあります。シリアルナンバーが確認できないものは注意が必要です。
認証品マークはある?
現行の安全基準に適合しているチャイルドシートには、Eマーク(オレンジ色)が貼付されています。製品の側面や背面、底面にこのEマークが貼られているか確認しましょう。
これ以外のマークが付いているものはかなり古い製品だったり、日本国内で使えない可能性もあります。また、認証マークがない場合は未認証品のおそれもあるので、注意が必要です。
まとめ
チャイルドシートは、販売する人にも専門知識が求められます。
「使用期間が短かった」「使用頻度が少なかった」とフリマサイト等に出品されているものも多いですが、それは製品の安全を保証することにはなりません。また、その説明が事実だとも限りません。
チャイルドシートは、あくまでもお子さまの命を守る製品です。「高価な製品を中古で安く」よりも、「安価なクラスであっても新品を、信頼できるお店で購入すること」を強くおすすめします。